こう書くと怒る人が多いと思うんだが、三島は文章が下手というか、通俗的なんだよね。
鴎外を一時目指したりしてたのかもしれないが、成功例は「宴のあと」とかごく一部。
最後の4部作は、どうやって自分の現実を否定しようかという悪戦苦闘のあとは見られるけど、作品としては”力不從心”の感が強い。
作家としては、成功した天才が太宰だけど、三島は悲しみの天才ということなんだろう。