ショットとは何か 歴史編
発行:講談社
四六変型判 340ページ
定価 2,500円+税
発売予定日2024年8月22日

映画の「未来」に向けて/スクリューボールまたは禁止と奨励 ハリウッド30年代のロ
マンチック・コメディー/オーソン・ウェルズはたえずフィルモグラフィーを凌駕しつ
づける/「黒さ」の誘惑 リタ・ヘイワースの曖昧さはいかにして「フィルム・ノワール」
を擁護したか/これは、「黄昏の西部劇」である以前に、映画の王道に位置づけらるべき
作品である サム・ペキンパー監督『昼下りの決斗』/ロッセリーニによるイタリア映
画史/ロベルト・ロッセリーニを擁護する/娘のイザベラを使って、ロッセリーニに
『イタリア旅行』のリメイクを撮らせたくてならなかった/ジャン・ルノワール論のた
めに/レマン湖の畔にて ゴダールにとっての―あるいは、ストローブにとっての―ス
イスについて/署名の変貌――ソ連映画史再読のための一つの視角/寡黙なるものの雄
弁 ホー・シャオシェンの『戀戀風塵』/吹きぬける風のかなたに「黒衣の刺客」/タ
イプライターとプロジェクターに護られて/ここでは、魂と肉体とが、奇蹟のように融
合しあっている「アンジェリカの微笑み」/歳をとらずに老いるということの苛酷さに
ついて ペドロ・コスタ『ホース・マネー』/このホークス的なコメディは、文字通り
の傑作である ウェス・アンダーソン監督『犬ヶ島』/十字架 シャワー 濡れた瓦……
『ヴィタリナ』をめぐってペドロ・コスタに訊いてみたい三つのことがら/抒情を排し
たこの寡黙な呟きに、ひたすら耳を傾けようではないか ―ケリー・ライカート小論―
/黒沢清『スパイの妻』『蛇の道』/濱口竜介『悪は存在しない』/映画の「現在」に
向けて ゴダールの『奇妙な戦争』に触れて思うこと/年間ベスト10