今度は「#HeToo」運動? 権利のため闘う男性たち 米国 (The Telegraph, 2018-08-12)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180812-00010000-clc_teleg-int

米カリフォルニア州サンディエゴ(San Diego)にあるハリー・クラウチ(Harry Crouch)氏(68)の
オフィスは、男たちの怒りを体現している場所だ。本棚には「Making Monsters: False Memories,
Psychotherapy, and Sexual Hysteria(モンスターの誕生――偽りの記憶、心理療法、セクシュ
アルヒステリア)」「Legalising Misandry(男性嫌悪の合法化)」「Hotsy Totsy FemiNazi(ちょうど
いいフェミナチ)」といった本が並び、壁には「カリフォルニアは性差別主義で、男性を憎悪して
いる」などと書かれたバッジが飾られている。ドアの裏に貼られたシールには、こう書かれている。
「『あの』女になるな:行きずりの関係でばつが悪い?彼氏への怒り?人生を台無しにする気?」

クラウチ氏は、男性差別に関する市民権利団体「National Coalition For Men、NCFM」の代表だ。

「性別に基づくステレオタイプの打破」を目指し「#HeToo(俺も)」運動を推し進めているクラウチ
氏は、世界中で男性に対する性差別とヘイトが拡大しているとの考えを持っており、男性の権利
を守るために闘いを展開している。活動は、自身の2人の孫のためのものでもあると話し、「私た
ちが行動しなければ、将来、孫たちがどんな目に合うかわからない」とコメントした。

NCFMのメンバーたちは、セクハラ告発運動「#MeToo(私も)」に対抗する活動の一環として、
法的手段もとっており、女性限定の「レディースナイト」を相手に次々と訴訟を起こし、そのほぼ
すべてで勝利している。こうした活動は、ニュースにも取り上げられ、歴史に名を刻んだ。

NCFMは「地球最古の男性権利団体」として、家庭内暴力から親権の不平等まで、さまざまな
問題を取り上げてきた。また、性的暴行の罪で不当に訴えられた男性を守る取り組みも実施
している。団体は、男性の存在が長年にわたりフェミニストを満足させ、政治問題を解決する
ためのスケープゴートにされてきたと主張する。