さて、話を政体論に戻そう。
君主制・貴族制・民主制などの政体でどれがベストかと言う話だが、実は古代ギリシャの時代には既に議論され尽くして答が出ている。
即ち、君主制・貴族制・民主制などの政体の良い所取りをした「混合政体」こそがベストである、というものだ。
具体的には、国家元首の権力を大きくして判断を素早くし、一方で民主的な議会を設けて元首の暴走を防ぐ、といった仕組みだ。
古くは帝政ローマが混合政体を実現して長期に渡り繁栄した。そして、現代でも、民主主義を名乗る国が実際は混合政体であったりする。
例えば、アメリカ合衆国。間接選挙で選ばれた大統領が強大な権力を有し、民主的な議会がそれを制御している。まさに混合政体だ。
さらに、もしローエングラム朝銀河帝国が議会を開設すれば、これはまさに混合政体となる。実は、銀英伝でも同じ結論を出していたわけだ。