まず
80286ではプロテクトモードからリアルモードに戻ることが出来なかったため
戻るために特殊な仕組みが必要になり、プロテクトモードが非常に使いにくかった

386以降は、単純にリアルモードに戻ることが可能になったため使いやすくなり
セグメントのリミットを設定し直してそのまま戻ることで
リアルモード(DOS)から4G全てにアクセスすることも出来るようになった

そして、仮想86モードでの割り込み処理も、別に複雑な処理などは基本的には必要ない
なぜならBIOSにある、元の割り込み処理ルーチンに処理させれば良いだけだから
もちろんIDTをセットアップして処理するプログラムは用意する必要はあるが
大半はスタックにあるリアルモードでの戻り番地等を設定して、
あたかもリアルモードで割り込みが起こったかのようにBIOSやDOSの割り込みベクタテーブルのアドレスに飛ぶだけ

自前で処理する必要があるのは、GPフォルトやページフォルト、
それにA20の操作の処理が入ったらページテーブルを書き換える等するだけ
その程度でも、HMA64KやUMBを用意して空きメモリに余裕があるDOSを動かすくらいなら出来た
(ただし、DMAにも対処するにはまた別途処理が必要)

もちろんEMS等に対応するには、そのための処理ルーチンを用意する必要があるし
EMSやVCPI程度ならともかく、DPMIにも対応するとなると、かなり面倒くさかっただろうとは思う