>戦争にボロ負けして占領されたからこそ、資金も技術も貰えたし

ボロ負けすれば資金と技術が貰えるわけじゃない。
そもそも農業国にして工業を基盤とする軍事国家として再生できないようにするのが占領方針だったし。

資金と技術を与えなければいけない用事は、戦中にアメリカが育てて、戦後になってから別にできた。

>戦後の日本のモノ作りの原点は、戦争中の軍需生産での失敗の教訓だから。

日本の軍需生産の質的量的失敗ってのは、つまるところ家内制手工業に毛が生えた程度の無数の町工場が工業を支えていたことにある。
質が揃わないのも数が揃わないのも安くならないのも、町工場に頼るから。小さい部品にまで大資本を投下できなかったから。

戦後のモノづくりの成功ってのは、その町工場の質的量的向上を果たす機械化と、それを可能とする融資によるもの。
それができるなら、サプライチェーンの末端が無数の町工場のままでも世界を制覇することも可能、と。

>戦前のままだと制度的階級制度があるからなあ

労働力が不足すれば、自ずと階級制度ってのは崩壊する。
階級制度ってのはつまるところは「食わせてやる」ことの保証とのバーターでしかない。
階級の固定化の常套手段は、働けない、食っていけないなら支配階級の用意した仕事と収入で我慢しろというもの。
そんなものは労働力が不足するとすっとぶ。イギリスでメイドさんが消えたのは、メイドでなくてもいくらでも女性の働き口ができたからだし。

こと戦前の日本だと、建前以上に建前としなければならない建前は「陛下の前では等しく赤子」なわけだし。