南方に行ってたうちのじいさんの話。
近くにフランス軍の陣営があったそう。「あいつら贅沢だから、パン(恐らくフランスパン)の中の柔らかいところだけ食べて外側の固いところは捨てるんだよ。
だから夜中にこっそり捨ててある外側のパンを拾いに行くんだけど、バレたら撃ち殺されるからドキドキしたなぁ」と言っていたよ。

もう一人のじいさんは徴兵される前に終戦になったそうだけど、元満鉄職員でじいちゃんちには満鉄職員名簿があったよ。
ばあちゃん曰く、「満州は寒いから池が凍って毎年スケートをしたよ。『魔都上海』に行ってみたいと思ってるうちに終戦になって、引揚げの時は3か月お風呂に入れなかったよ」と言ってた。
きっと話せないような経験もしたんだろうな。全然ほのぼの話じゃないけどさ。