演習帰りか戦地還りか、昭和7年の春に艦隊が入港して水兵であふれる佐世保を歩いた種田山頭火は
酒の安さに驚いてるな。1合6銭、よその相場の4分の3、肴も安い(ヌタ、湯豆腐2銭、刺身、天麩羅5銭)。鮫のヌタなんてものもあるんだな。
さすが軍港、酒の集まるところは安い、と。ただタバコは水兵たちが買うのか安いものはどこもどれも売り切れ。
いつも喫ってるバットが無くて朝日、チェリー、ホープあたりしか無い、と。娯楽の多い街に興奮したのか
レビューに行って踊子たちを見たり映画見たりしながら1週間ほどこの軍港に居座ってる。