南雲忠一中将を再評価するスレ(不) [無断転載禁止]©2ch.net
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南雲長官はもっと評価されるべき(33代目)
前スレ
[32代]南雲忠一中将を再評価するスレ(介)
http://echo.2ch.net/test/read.cgi/army/1495631782/
(>>29〜MainBody考察の章、>>619〜 機動部隊進撃航路考察の章)
過去スレとテンプレはまとめwikiを参照されたし
admiralnagumo@ウィキ
http://www10.atwiki.jp/admiralnagumo
戦史検証が中心になるので、雑談は支隊スレへどうぞ
【飛越し着艦】本日の南雲部隊司令部 1AF【離着艦】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/army/1384660511/ >>829の続き
さて、”ミッドウェーの奇跡”の殊勲者、
エンタープライズの艦爆隊です。
「マクラスキー隊は何処にありや、全世界は知らんと欲す」
会敵までの珍道中は他稿に譲り、
ここでは、その戦果報告の方に注目しましょう。 >>839の続き
同隊はSBD31機から成りますが、
エンタープライズ飛行隊長のウエイド・マクラスキー少佐が
総指揮官で、
その下に
アール・ギャラハー大尉のVS−6(第六偵察飛行隊)
リチャード・ベスト大尉のVB−6(第六爆撃飛行隊)
から成っていた。 [ミッドウェー海戦](6月5日0720頃)日本時間
↑ VF−3(サッチ少佐)
▲ ←▽VT−3(マッセー少佐)
飛龍 ※ヨークタウン
↑
▲ ←▽VB−3(レスリー少佐)
蒼龍 ※ヨークタウン
↑
▲
赤城
↑
▲
加賀
↑ マクラスキー少佐
△VS−6(ギャラハー大尉)
↑
△VB−6(ベスト大尉)
※エンタープライズ >>841
ヨークタウンの飛行隊が3ナンバーなのはCV3からくる3ってことは元サラトガの飛行隊を載せてるんだな。 >>842 その通りです。ヨークタウンはCV−5ですから、
珊瑚海で損害を受けた部隊の穴埋めですね。
このあたりが、空地分離されている米海軍の柔軟なところ。
ちなみに、母艦に残ったショート大尉のSBD隊は
VS−5(第五哨戒飛行隊)で、オリジナルのヨークタウン所属機 >>837
アメリカ様の2隻だけでは予想された日本空母5隻には勝てないですね
エンタープライズとホーネットで日本空母3隻に対応して、
ヨークタウンが4隻目と5隻目の日本空母に対応した
これで計算は合っていますね
そして結果もフレッチャー様の計算通りでした >>838
ほんとその理由をよく考えてみましょうね
ヨークタウンは偵察機を収容するために進行方向とは反対方面の
ポイント・オプションへと向かったのでした
おかげで攻撃範囲から離脱してしまっていたのです
なにしろアメリカ様の雷撃機爆撃機の航続距離は300キロ程度しかありませんから
一方ではスプー様の第16任務部隊はそれとお構いなしにどんどん先に進んだ
おかげでスプー様とフレッチャー様の距離はかなり開いてしまっていたのです
この距離はフレッチャー様の部隊が後から追いかけても縮まりませんでした
だって両者の速度にそれほどの違いは無かったからです
要するにフレッチャー様の攻撃隊発進が遅れたのは、
単純に距離が遠くて攻撃隊を飛ばせなかったから、です >>838
それと「兵力の分散の愚」と簡単に言いますが、ウイキにも書かれているように、
この海戦の場合は兵力を分散させたために「結果として」功を奏したのです
なぜならば、本来は大編隊で日本空母に向かう予定だったのが、
兵力を分散させてチームごとの少編隊で向かったせいで、
雲に隠れてしまって日本空母の視力の良い見張り員に見つからなかったからです
戦場では結果がすべてなのですから 大本営発表の戦果は正確に積み上げた戦闘詳報なので
故意に誇大表示をすることはないが過大になりがち
ただ被害については故意に過小におさえるという細工を施している
米軍の公表の戦果は比較的正確であるが
被害は配慮する必要性からやはり過小に公表したり
いっそのこと非公表にしてしまうこともある
どっちも大して変わらんな >>844 はっはっはっ、ご冗談を。
それは、攻撃隊が同時に到着しないと成り立ちませんよね。
日本空母は4隻密集しているのだから、各個撃破されるだけです。
フレッチャーさまは、ホーネット隊が迷子になることも計算に入れて、
ヨークタウンの攻撃隊も控置せずに、同時に出すべきでした。
やはり暗号情報を信じ切れてなかった証ですな。 >>845 なんと!
>なぜならば暗号解読情報には、なんと索敵機の発進時間も記されていた
>当然のことながら、アメリカ様はその索敵機をかわして攻撃範囲に接近する予定だった>>797
日本空母部隊の索敵機の動きまで、
暗号情報で読み切っていたはずの米海軍が、
そんな、自軍の索敵機の収容程度の都合で
攻撃圏外に出てしまうなんて・・・
フレッチャーさまは、情報の活用方法を知らないんでないかい? >>846 その通り! >戦場では結果がすべて
「結果として」、ホーネットの艦爆隊は会敵できず、
日本空母4隻に対して、3隻分しか攻撃が出来なかった。
「その結果」、飛龍の反撃を許し、ヨークタウンは沈んだ。
全くもって、フレッチャーさまの計算通りですなw→>>844 >>847 そうそう。
敗勢にある時は、どこの国も過大戦果になるんですよ。
戦艦ヒラヌマとか、レキシントン沈没の隠蔽とかね >>841の続き
当時、南雲機動部隊は、友永隊収容の後、
米空母攻撃のため、北上していた。
二航戦が前方、一航戦が後方です。 >>852の続き
折から始まった、ヨークタウンの雷撃隊の攻撃が
先頭の飛龍に集中したため、回避運動により、
飛龍のみが突出した陣形となっていた。
そこに現れたのが、我らが?マクラスキー隊です。
なぜか、北東に居るはずの米空母とは正反対の
南西から登場した彼らですが、ここでは追及すまい。 >>853の続き
米空母機の場合、同じSBDでも、
哨戒隊(VS)と、爆撃隊(VB)の二種類がある。>>840
Vは空母を表す、鳥の羽根を模した記号で、
Sはスカウト(Scout)、
Bはボマー(Bomber) >>854の続き
何が違うのかと言うと、
VSは爆弾搭載量を減らして、500ポンド(227kg)、航続距離を伸ばし、
VBは航続距離を犠牲にして、爆弾搭載量を増やす。1000ポンド(454kg)
らしいですが、実際は明確な区別は無かったようです。
現にマクラスキー隊も、同一行動をとっていますしね。 VBとかVSとか略称よくわからなかったのでありがたい >>843
この当時の米空母は母艦と航空隊を分けてたっけ? >>856 先に紹介したフレッチャー少将の伝記(>>400)には、
巻頭に略語一覧が掲載されていて、そこでは、
VB:Bombing Squadron(爆撃飛行隊)
VS:Scouting Squadron(哨戒飛行隊)
ただ、Vが何を意味するかは諸説あるようで、
鳥の羽根説の他に、Vessel(船)の略という意味も。
これなら、「母艦所属飛行隊」といったところかな >>857 どうなんでしょう。
米空母航空団の戦い
http://www.warbirds.jp/truth/cag1942/cag1942.html
例えば、ヨークタウン(CV−5)の戦闘機隊は
開戦から珊瑚海までがVF−42で、
ミッドウェーからVF−3に変更されています。
CV−3がサラトガ、CV−4がレンジャーなので、
厳密には空母の艦番号と一致しないこともあるかと。
本職も詳しくは知りませぬ・・・すみません
教えてエロイ人! >>855の続き
SBDは雷撃隊と比べると、高度を維持したまま近接するので、
日本艦隊の全貌を、よく観察できたと想像できます。
>>841のように、マクラスキー隊は南からやって来たので、
左手前に加賀、右前方に赤城、さらに右奥に蒼龍、
さらにずっと遠方に飛龍が見えるはずですが、
飛龍は遠すぎて確認できなかったかもしれません。 >>860の続き
ただし3隻の空母は、確実に把握したようで、
「マクラスキー少佐は、自分が率いるSBDの機数では、
3隻以上の空母を、当時に攻撃すると、十分な打撃を
与えられない公算が高いと考え、
手前側に見える空母2隻に狙いを定めた」
(歴史群像太平洋戦史シリーズ(55)日米空母決戦ミッドウェー)p147 >>861の続き
すなわち、加賀と赤城を攻撃目標に選んだのです。
もともとエンタープライズのSBD隊は、
VS−6とVB−6の二隊の混成編制(>>840)なので、
それぞれに目標を割り振れば良いだけですよね
・・・のはずが! >>862の続き
こういう時、日本空母の攻撃隊ならば、
手信号やバンクなど、阿吽の呼吸で、
一糸乱れぬ統率を見せてくれるのですが、
米空母機の場合、そんな”呼吸”は持ち合わせて
いません。 >>863の続き
余談ながら、我々は複数の人で、
重い物を持ち上げる際に、
「せーの」とタイミングを合わせますが、
あれは、日本人にしか出来ないことで、
西洋では、音楽のバンド演奏でおなじみの
「ワン、ツー、スリー、フォー!」
のリズム感でしか、合わせられないようです。
飲み会で最後にやる、一本締めなども、
たぶん出来ないのでしょう。 >>864の続き
閑話休題
では、米海軍はどうやって”協同攻撃”をするのか、
と言えば、機上無線をつかって、やりとりしながら、
お互いのタイミングを合わせるわけです。 >>865の続き
機上無線と言えば、日本側では、
「あまりに雑音がひどくて、銃撃されたかと思った」とか、
「どうせ使わないから、アンテナ支柱を切り落とした」とか、
ネタ満載なのに対し、
アメリカ軍の優秀な無線を使えば、さぞかし便利だろう・・・
と思いきや、そうはうまくいかないのが実状のようです。>>826
そして、今回の主役マクラスキー隊も
期待を裏切らず? やらかしてくれました。 >>866の続き
マクラスキー少佐が、無線で出した指示とは、
「少佐はギャラハー大尉指揮下の第六偵察隊の先頭に立って、
手前側の空母(加賀)に攻撃を仕掛けることとし、
ベスト大尉が指揮する第六爆撃隊には、右側の空母(赤城)
を攻撃するように命じた」
(『歴史群像太平洋戦史シリーズ(55)日米空母決戦ミッドウェー』)p147 >>867の続き
>>841で確認すると、
左手前の加賀には、マクラスキー少佐+VS−6が
右奥の赤城には、VB−6が
という割り振りになります。
全く問題ありませんよね。
ところが・・・ >>868の続き
「しかし、この命令はベスト大尉には通じず、
対してベスト大尉は、通常の演習では、
”第六爆撃隊が、近い方の目標を攻撃するのが
常であった”ために、 >>869の続き
この攻撃の際にも、そうしたいと願い、
マクラスキー少佐にその旨を通知した。
だが、この通信も少佐機に通じなかったため、
結果として、両隊が一番近い空母を目標に定め、
全機が加賀に向かうことになった」 なんてこったい!
というわけで、明日から帰省するので
お休みです。
アメリカの無線機器が優秀なはずなんだがなぁ・・・
ミッドウェーは、日本側の失態ばかりが俎上に
載せられますが、敵さんもかなりの大ポカを
やっていますね。
まさに奇跡の勝利
では、また来週ノシ >>870の続き
このままでは、マクラスキー隊全31機が、
加賀一艦に殺到することになってしまいますが、
「1022時(日本時間0722時)、マクラスキー少佐機が
加賀へと急降下を始めた頃、第六爆撃隊(VB−6)の
ベスト大尉は、少佐との意思の疎通が、うまくいってない
ことに気づいた」
(『歴史群像太平洋戦史シリーズ(55)日米空母決戦ミッドウェー』)p149 >>872の続き
>>841の地図で確認すると、
ベスト大尉は、
>自部隊が近い方の目標を攻撃する(>>869)
という演習規則にしたがって、
手前の加賀を攻撃しようとしていた。 >>873の続き
ところが、右奥の赤城を攻撃する(と思っていた)
第六哨戒隊(VS−6)が、かぶさってきたわけです。
そこで、全機が加賀一隻を攻撃しようと
していることに気づいた。 >>874の続き
そこで急遽、第六爆撃隊全機に対し、
目標の変更、つまり赤城を攻撃するように
指示を出したが、
例によって無線の混乱により?
ていうか、攻撃直前の目標変更命令なんて、
日本側でも、徹底させることは難しいでしょう。 >>875の続き
結局、ベスト隊長に従ったのは、
直率小隊の2機のみ。
計3機のみが、赤城に向かって急降下を開始した。 [マクラスキー隊の攻撃]
↑
▲赤城
△→
ベスト大尉(計3機)
↑
加賀▲ ←△マクラスキー少佐(計28機)
△VS−6(ギャラハー大尉)
△VB−6の大部分 >>877の続き
加賀には、4発命中。
そのうち一弾は、艦橋を直撃したため、司令部全滅。
また、赤城には1発命中、1発至近弾
命中した1発は、飛行甲板中央で、格納庫内で爆発したため、
大火災の引き金となった。 >>878の続き
加賀や、この後に紹介する蒼龍は、
20機以上の集中攻撃を受けたため、
惨劇は避けられないでしょうが、
赤城に向かったのはわずかに3機。
しかも直前になって目標を変更するという、
準備の整わない攻撃で、1発命中してしまったのだから、
なんとも無念・・・ >>879の続き
この攻撃目標の割り振りに関しては、
こういう話も残っています。
「マクラスキーは最近、戦闘機から急降下爆撃乗りに
転向したばかりだった。
教範では、急降下爆撃機の二つの分隊が
複数の目標上空に到達したら、
先頭分隊が遠い方を攻撃することになっていた。 >>882の続き
しかしマクラスキーは、自分の分隊を、近い方の加賀に
突撃させた。
その結果、32機の大編隊全部が、赤城を放っておいて
すべての爆弾を、ほとんど加賀に集中させたのである」
(『太平洋の試練』第2巻)イアン・トール/著 p278 >>883の続き
目標割り振りのルールについては、
>>869でも出てきましたが、
ここでは、
先行の飛行隊が、遠い方の目標を、
後続の飛行隊が、近い方の目標を
攻撃するというものです。 >>884の続き
こちらの方が分かりやすいですよね。
どのような位置関係で、会敵するかも分からないのに、
「爆撃隊が近い方、哨戒隊が遠い方」(>>869)なんて、
柔軟性の無い規則だと、不都合を生じやすい。 >>885の続き
もう一度、>>841に戻ると、
おそらくマクラスキー隊のSBD31機は、
少佐を先頭に、VS−5(哨戒隊)→VB−6(爆撃隊)
の順で、編隊を組んで近接したのでしょう。
このルールに従えば、
先行する哨戒隊が右奥の赤城へ、
後続する爆撃隊が左手前の加賀へ
向かうはずでしたが・・・ >>886の続き
全機が加賀へ集中してしまい、
ベスト大尉の機転により、かろうじて3機のみが、
目標を赤城へ変更たというわけです。→>>877
肝心なときに役に立たぬ無線ですなぁ >>887の続き
日本空母攻撃隊の場合は対照的で、
会敵までは、艦戦+艦爆+艦攻隊が
ひとつの集団となって飛行し、
隊長からの「トツレ」(突撃準備隊形作レ)命令により、
艦爆隊は高度5千メートルくらいまで上昇、
艦攻隊は高度1千メートルくらいまで下降、 >>888の続き
艦戦隊は制空と直掩に分かれ、
制空隊は前方に進出して、敵戦闘機を排除し、
直掩隊は友軍攻撃隊を護衛する。
配置についたところで、隊長から「ト連送」
(全軍突撃セヨ)が発せられ、攻撃を開始する。
まことに一糸乱れぬ統率ですね。 豊田譲氏の「ミッドウエイ戦記」によると降下に移ったマクラスキー隊は
爆弾の安全装置を外した途端に数機の投下装置が作動して爆弾を
海に捨ててしまった。
出撃前に付けられた新型の投下装置に問題があったらしくマクラスキー
は「心を込めて」パールハーバーの軍需省を呪ったとかw
更に降下中に何機かは爆撃照準機のレンズが曇ってしまい勘に頼って
投下ハンドルを回したらしい。 >>890 ありがとうございます。
たぶん、それはレスリー隊(ヨークタウン)の方ですね。
>投下装置が作動して爆弾を海に捨ててしまった。
このあたりは、映画『ミッドウェイ』に描かれており、
「ヘレン1よりヘレンメンバーへ、爆撃準備だ」
パチ、ヒューン・・・ドドーン!
「畜生!指が爆撃投下スイッチに!」
「マニュアルスイッチを使え」
「遅い、俺はもう投下しちまった」
「俺もだ」
「こんな電気スイッチを発明したのは誰だ?」
「ヤマモト以外にいるか!」
山本長官はネ申w >>891の続き
豊田穣氏は、元艦爆乗りだけあって、
急降下爆撃の描写は詳しい。
「目標の艦が、エンジンの左側沿って近づいて来るように
機体を進め、艦が左翼の前縁に達した時、いったん
エンジンを絞り、機体を左にひねり、頭を突っ込んで
降下に入るのである」
(『ミッドウェー戦記』豊田穣全集第3巻)p443
つまり、前のめりに降下を開始するのではなく、
機体を左にロールさせ、ひねりこみながら降下に入る
わけですね。
カコイイ! >>891
レスリー隊でしたか。
ミッドウェー戦記が実家にあるので確認出来ずうろ覚えでレスしてしまい
した(^_^;)
>>892
それはマイナスGで体が浮いてしまうのを防ぐためですね。
CG作家のトッチー氏の作品はかなりレベルが高く他のCGが見れなく
なるくらいですが艦爆がダイブに入る描写がいきなり機首を突っ込んで
いるのが残念なところでした。 某魔王様の動画などでは機を反転させて逆さまにし、そのまま逆落としに降下したりしてますね。
日本とドイツでは降下方法が違うのかな? >>893-894 スツーカの場合、機首から突っ込む方法と、
ひねり込む方法と、二通りあったようです。 >>889の続き
珊瑚海海戦では、翔鶴と瑞鶴の艦爆隊が
米空母2隻(レキシントンとヨークタウン)に対しましたが、
高橋赫一隊長の「トツレ」信号により、
翔鶴隊はレキシントンへ、瑞鶴隊はヨークタウンへ
と手際よく、分かれています。 >>896の続き
そもそも、米空母部隊は
空母一隻ずつが巡洋艦や駆逐艦で囲まれた
輪形陣を構成しており、
ミッドウェーの日本空母のように、4隻が
近距離で密集していることはないので、
攻撃する側も、目標が重なることは無いでしょう。 >>897の続き
かくして、米SBD隊は奇襲に成功。
「ミッドウェーの奇跡」が実現した。
各機体にとっては、その喜びも束の間、
ここからが試練の連続となります。 >>898の続き
急降下からの引き起こし後は、対空砲火と
零戦の執拗な追撃から逃れ、
燃料残量を気にしつつ、母艦に帰投しなければならない。
何より、マクラスキー少佐にとっては、
敵情報告という、重大な任務が残っています。 >>899の続き
一刻も早く、母艦に報告したいところですが、
「マクラスキー少佐は、攻撃後、海面すれすれを
シグザグに飛んで、艦隊の陣形をすり抜け
離脱を図ったが、2機の零戦に食いつかれて、
計55発も被弾した」
(『歴史群像太平洋戦史シリーズ(55)
日米空母決戦ミッドウェー』)p154 >>900の続き
少佐自身も左肩と左腕に重傷を負い、
覚悟を決めたというほどです。
なんとか、零戦の追撃から逃れたものの、
今度は、母艦のエンタープライズが針路の変更を
攻撃隊に伝えなかったため、予定帰投地点よりも
60浬も南に位置していた。 >>901の続き
ただでさえ、往路に大迂回をして、燃料が不足気味
なところ、さらに母艦を探し求めて飛行しなければ
ならなかった。
「なぜ無線封止を解いた後で、母艦の位置や針路を
隠す必要があるのか。未だに理解できない。
このために、燃料切れで帰れなかった仲間が
多くいたのだ」
と回想しています。 明日は忘年会のため、お休みします。
今年も残すところ十日あまり
呑むぞー
それでは、酒保開け >>902
でも母艦が誘導電波出したら敵に方位まで正確に知られないか? 日本海軍がアメリカ海軍に大打撃を与えるチャンスって優勢な時期に艦隊決戦を強要するしかないよね?
現にミッドウェーでそれを目論んだけど手を読まれて返り討ちにされたけど。 >>904 お呼びでない?
>>905 そうですね。
だから、無線封止を維持したのだと思います。
>>906 山本長官の方針がそれでしたね。 >>902の続き
このような事情で、マクラスキー少佐にしてみれば
帰投の途上で、無線で敵情を報告する余裕は
なかったと思われます。
ようやく、エンタープライズに着艦してから、
スプルーアンス少将に対し、
・敵の空母は全部で4隻
・そのうち3隻を急降下爆撃により撃破
・残り1隻は無傷で健在
の旨を報告した。 >>908の続き
米空母指揮官にとって、最も知りたい
「日本空母は何隻か」について、
詳細な暗号解読により、万全の態勢を敷き、
20機以上の索敵機を出して、綿密な哨戒網を
築いたにもかかわらず、 >>909の続き
結局は、自らの攻撃隊の”目”によって、
確認しなければならなかった。
200浬を隔てて戦う、空母戦闘の難しさが
よく表れている事例ですね。 すみませんが、またまた明日からお休み。
土曜日の天長節に一般参賀に
行って参ります。
実は宮城に赴くのは初めてだったり・・・
丹田に力をこめて、万歳三唱してきます。
それでは、また来週ノシ >>910
それならPBY飛行艇を退避させずに南雲艦隊につきまとわせとけばいいのに。
数機が撃墜されても安いもんでしょ。
せっかく暗号解読で日本軍の行動を完全に読んでたのなら攻撃隊に頼らなくてもなんとかできたよね。
暗号解読通りの空母を確認できてたら温存したヨークタウンのVS飛行隊も攻撃に回せただろうし。 >>912 全く同意ですね。
ニミッツ提督に問い質したいところ。 >>910の続き
ただし、この報告には”後日談”があり、
マクラスキー少佐がスプルーアンス少将に報告している最中、
エンタープライズの副長ブーン中佐が、
マクラスキー少佐の肩から血が流れているのに
気づいて、
「これは大変だ、マック、君は撃たれているじゃないか!」
と声をかけた。 >>914の続き
実際、左腕と肩の五箇所を負傷していた彼は、
報告の途中であったにもかかわらず、無理やり病室に
連れていかれたらしい。
「どさくらにまぎれたため、マクラスキーの
第四の空母に関する情報は見落とされたらしかった。
その二、三分後に着艦し、ブロウニング参謀長に
報告したディック・ベストの場合でも同様であった」
(『逆転』ウオルター・ロード/著)p175 >>915の続き
この話が確かならば、スプルーアンス少将には
明確な形で、「第四の無傷の空母」の存在は
伝わっていなかったという可能性も残されます。
はたして日本空母は、暗号情報のとおり、
4隻なのか、5隻なのか。
健在な空母は、残り何隻なのか。 またまたすみませんが、明日もお休みします。
嬢と今年最後の逢瀬ですね。
明日はいちだんと冷え込むようなので、
ふくよかなふとももにダイビングして、あったまりたい。
それでは、次回は木曜日にノシ >>916
第四の空母の存在は小林隊の来襲で漸く確認したのでは? >>914
わざわざ母艦に戻らなくても機上から敵情を打電しなかったの? >>919
後部座席の無線担当員が機上戦死したから。 >>918 まさに今日の本編ですな。
>>919 その余裕はなかったのでしょう→>>908
>>919 後部座席では、敵機と戦闘しつつ、報告を打電する
というのは難しいでしょう。 >>916の続き
このように、マクラスキー少佐の敵情報告は
不完全な内容であったかもしれない。
しかし、>>652の繰り返しになりますが、
攻撃隊長の観察という、単一の情報源だけに
頼るのは、危険が伴う。 >>922の続き
幸か不幸か、アメリカ側の指揮官にとって、
新たな情報源が加わった。
それは、マクラスキー少佐以下、艦爆隊が帰還した直後に、
日本軍の攻撃隊がヨークタウンに来襲したのです。
これは、日本海軍の”第四の空母”、
すなわち、健在空母が残っていることを証明する事実と言える。 >>923の続き
もしかしたら、被弾する前の三空母から発進した機体
かもしれませんが、それならマクラスキー隊の帰投よりも
先に来襲したはずです。
いずれにせよ、無傷の空母が1隻でも残っている限り、
第二、第三の敵機が来襲することは間違いありません。 >>924の続き
この時点において、米空母部隊の最優先任務は
第四の日本空母攻撃であることは、言うまでもない。
さらに都合の良いことに!
こんなときのために、ヨークタウンのショート隊(VS−5)を
待機させておいたのです。
さすがは名将フレッチャーさま! ですね。 >>925の続き
ところが、そうはうまくはいかなかった。
なぜなら、このあと、飛龍艦爆隊によるヨークタウンに対する
攻撃が始まったからです。
ここに空母戦の難しさがうかがえますね。
日本側の空母運用については、よく
「4隻の空母で任務を分担させろ」との指摘が見られます。 >>926の続き
例えば、一航戦は対空母用、二航戦は対基地用に分けて
おけば、即時発進できたのに・・・というわけですね。
史実の南雲長官は、4隻の空母から108機の基地攻撃隊を
”均等に”に出したために、全艦が収容作業に忙殺され、
被弾の原因になったと。 >>927の続き
しかし、それは物事を一面からしか見ておらず、
アメリカ側のヨークタウンのように、対米空母用の2隻が
敵の攻撃対象となるような事態になれば、
かえって、柔軟な対応がとれなくなってしまうのです。
とかくミッドウェー海戦の検証は、三空母被弾ありきで、
「被弾しないためには、どうすれば良かったか」が
発想の出発点になっているので、
他の要素を無視して、偏った見方になりがち。
気を付けたいところですね。 運用を分けても均等にしても1空母あたりの発着艦速度はかわらないしあまり意味がないのでは
発着艦を2空母ずつ同時にやっても4空母均等に着艦→発艦をしても収容完了時間は速くなるけど
最終的に同数の攻撃隊発艦が完了する時間は同じ
むしろ2空母から同じ数発着艦しようとしたら倍の時間かかるわけでその間他の2空母が暇してる野も効率が悪いし
万一撃沈された場合均等なら規模が縮小するだけですむけど
用途集中してたら片方の用途が完全喪失されるリスクもある
デメリットしかないように感じる >>929 まったくその通り。
>むしろ2空母から同じ数発着艦しようとしたら倍の時間かかる
スプルーアンスはエンタープライズでそれをやろうとして、
ドーントレスの燃料を無駄に消費させ、
結果として、多くの不時着機を出すことに・・・ >>928の続き
この時点で、エンタープライズの航空兵力を確認しておくと、
(出撃)
F4F:10機(グレイ大尉)
SBD:33機(マクラスキー少佐)
うち2機は、エンジン不調のため途中で帰還
TBD:14機(リンゼー少佐)
(帰還)
F4F:10機
SBD:15機(引き返した2機を含む)
TBD:4機 >>931の続き
この他に、母艦警戒用のF4F:17機(出撃していない)
殊勲の米空母攻撃隊も、壊滅と言えるほどの
大きな損害を蒙っていたことが分かります。 >>932の続き
珊瑚海の五航戦などと比較すると、
ここで、撤退も視野に入るところでしょう。
ただし、彼らは敵と交戦した結果の損失だから、
まだ慰められるほうで、軍人としての本分である
任務遂行を果たした結果ですから。
(グレイ隊は疑問ですが・・・) >>933の続き
その点、ホーネット隊は、あわれと言うより他にない。
ホーネットの爆撃隊(SBD)のパイロットだった
ロイ・ギー少尉は、母艦に着艦したあと >>934の続き
「搭乗員控え室に入ったとき、
わたしは第八雷撃飛行隊の15機のTBDも、
第八戦闘飛行隊の10機のF4Fも、1機も戻っておらず、
搭乗員は全員、行方不明と宣告されていると知って
ショックを受けた」
(『太平洋の試練』イアン・トール/著)第2巻p285
このようなありさまだったのです。 ミッチャーのホーネットはドーントレスに搭載する爆弾の重さが、スプルーアンスの指示と違ったりとか、
色々と不手際があったらしいね。
後に第5艦隊が編成されてスプルーアンスが司令官、ミッチャーがTF58司令官になった際、
ミッドウェーでのことがあったから、最初、スプルーアンスはミッチャーをあまり信用して
いなかったとか。 >>931
名機と呼ばれたSBDも半数以上が墜とされたんですね…。 一度に全部飛ばすと発艦に時間がかかり変態が組みにくい(特に低速で航続力もないTBD)んだから
一空母あたりF4Fが5-6機、SBDが10数機、TBDが数機を一群として
二度に分けて攻撃隊を飛ばすわけにはいかなかったの? レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。