>>174
「風に弱いのは同じ」は正しくもあり間違いでもある。テイルシッターと水平姿勢のVTOLでは
「弱さの程度」が文字通り桁違いなのよ
しばしば見られる「FBWの制御でどんなものでも」云々の言説もそうだけど、外乱や不均衡が
大きければ押さえ込むのに要する力も大きくなり、それがハードの限界超えたら成立しない
って視点がすっぽり抜け落ちてる。じゃあ操縦装置をもっと強力にすればいい、となるけど
強力にすれば重くなるわけで、その重量でVTOL自体の成立性がなくなるレベルの
強力な姿勢制御噴射積まないとテイルシッターは安心して着陸できない

風が安定してない状況では実施しない/リカバリできる高度や速度を確保して行うデモでは
可能な垂直機首上げ飛行も、帰還時に毎回否応なく実施できねばならないVLには使えない
CTOLや水平姿勢VTOLだって天候悪けりゃアウト、なのは同じだけど最初に言ったように
アウトになるラインが違うわけ。実用性という境界のあっち側とこっち側に分かれるくらいに

逆に言えば「帰還不能な場面が増えることを許容できる」比較的安価な無人機なら
テイルシッターは大変有望。ファルコンロケットの場合は安価ではないけど無人だし
ロケットなので天候見極めて打ち上げ中止できるのが大きいかな