日本が太平洋戦争、つまり日米開戦に至る原因は支那事変。
これが泥沼になってしまい、これをどう終結させるかが国家の目的になる。

支那が戦えるのは米英の支援がある事、もう一つは満州に対するソ連の挑発的行動。
つまり戦力集中したくてもソ満国境のソ連軍の戦力集中という不穏な動きの為そこから兵力を動かせない。

これに対して陸軍の考えとして全部の国と戦争始めるという戦略が出てくる。
つまりソ連と開戦して勝利し満州を安定させる、そして英仏と開戦し香港、仏印の支那支援ルートを遮断する。
もし米が参戦するなら海軍が相手をし、その間に支那を屈服させる。
結果米英は戦争目的を失い停戦に至るだろうという考え。

現実にはドイツが戦争始めてフランス降伏させた時点で北部仏印進駐をする。
ここで止めるという手もあった。
米はこの行為に対してくず鉄禁輸措置を取っていて、次に日本が何か行動起こせば石油禁輸となることなど端からわかっていた。
南部仏印進駐で石油止められて開戦とか後付けの理由でしかなく、
これはシンガポール侵攻への準備でしかない、つまり開戦覚悟の上の予定行動。
日米交渉などただの時間稼ぎの茶番。