>>295
演習有効帯の評価は時期によって変わるのですよ。内令で改正が行われています。
40cm砲昼間2万2千mを例にとると、
昭和8年内令第65号 第一有効帯62.9m(内近方向17.3m)、第二有効帯70m、計132.9m
昭和5年内令第272号まで 第一有効帯70m(内近方向20m)、第二有効帯30m 計100m
昭和8年から有効帯が拡大されている臭いのですよね。
観測の都合でしょうか? 艦の大型化を考慮したのでしょうか?上構部分を大きめに判定するようになっています。
これまで数値で単純に示していた有効帯をある計算式にかけて算出するよう改められています。

無論、演習での観測が一桁単位で出来る筈も無くそこは勘案して判定していたのでしょう。
散布界だか有効弾判定だったか、砲術長の立場を慮って甘めに判定するとかいう回顧もありました。

それとは別に具体的な目標の大きさと落角を元に計算する方法もありますね。
落角17°、目標艦サイズを舷側高10m、幅30m、上構平均高10m、近方向20mとすれば
第一有効帯約82.7m、第二有効帯約32.7m、計115.4mになりますか。