>>936
>艦隊による制海権って必要?

歩兵による占領って必要? と文脈は同じになるね。そこに士官の指揮を受ける国の認めた武装組織が陣取るのが必要な場合が往々にしてあるわけで。

>敵艦に攻撃、敵潜水艦に攻撃、シーレーン封鎖にしても航空機で出来ますし

大抵の国では戦時より平時のほうがずーっと長くて、戦争やってるわけではないときに、その場に居続けるコストってのは、船や兵隊が陣取ってるほうが遥かに安い。

>寧ろ航空機のほうが迅速で広範囲に展開できますし、応用が効くと思うのですが

行って帰ってくるだけならいいけど、居座る、張り付いて見張る、その場で人間が顔合わせる、とっ捕まえるという使い方はできない。
広範囲…遠くになるほど、その場に居られる時間は短くなり、交代の飛行機の手当てまで考えると、海保の巡視船が何隻も買える値段になる。

>わざわざ鈍足デカブツで敵からも発見されやすい軍艦で輸送船警護する必要ってなくないですか?

戦時の護衛にせよ、別に軍艦がいないからと商船が見つからなくなるわけではない。で、とくに重要な船団の護衛をやるとして、護衛艦が持ってるような低周波ソナーでもアスロックでもデータリンクした対潜ヘリでも能力的にこれらを担保しつつ、フネなしで遠隔地での直掩ができるだけの航空戦力の規模ってのは、フネを使った場合よりも安くなるのか…というか、国家の負担できる財政規模で実現可能なのかどうか、でしょ?
ま、現代でれば艦艇が直接護衛するのは揚陸作戦や増援の陸兵の輸送とかになるだろうけど。通商破壊やろうにも二次大戦と違って攻撃側の用意できる潜水艦の数がぐっと減って、攻撃目標となる船舶の数はべらぼうに増えて、なおかつ速度が上がってるから、無制限潜水艦戦で膨大な物流をなんとかするってのは60年代くらいには攻撃する方も守る方も成り立たんって話になってた。