共に数に限りがある(現状としても、仮定される運用上の限界としても)固定翼哨戒機と艦艇をただ単純に増やすよりも、それらの少しずつの不足を埋め合わせるバッファとして航続距離の短い航空機を組み合わせるほうが、効率が良い
これは作戦領域が陸上や空中になっても、基本的に同じ事が言える

視覚的に理解したいなら、紙に大きな円を互いが接するように描いてみれば良い
そこに、ある時点(或いは現在)におけるアセット間の間隙が表現される
円のひとつひとつが既存アセットで、重なる部分が無駄や余裕になる
ここで隙間の中心部分に大きな円を重ねていけば、たしかに空白は無くなるが、そのぶん運用上の無駄があまりに大きくなりすぎる
大は小を兼ねるという言葉があるが、大きな円だけでやろうとすれば無駄にコストを浪費するだけだ
軍事的競争とは、ある一面において相互のコスト賦課が本質であり、無駄を許容しすぎれば負ける