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米海軍大学の論文における試算だと、嘉手納専属の米陸軍ペトリオット1個大隊をもってしても、迎撃可能なDF-15の限界数は累計133発と見積もられている

Hoyler Marshall, China Anti Access Ballistic Missiles and U.S. Active Defense, Naval War College Review Vol. 63, No. 4, Autumn 2010, p.96.
https://www.usnwc.edu/getattachment/74ed0fae-cc89-4a64-9d6a-5cf6985a6f33/China-s--Antiaccess--Ballistic-Missiles-and-U-S--A.aspx

またSEAD装備の航空機部隊により攻撃を受ければ迎撃可能数はさらに減るだろう、との考察もある

加えてRAND研究所の試算では、嘉手納基地の広大な駐機スペースに露天で分散配備されたすべての航空機を破壊するために必要なミサイルはわずか34発とされている

Eric Stephen Gons, Access Challenges and Implications for Airpower in the Western Pacific, RGSD-267, 2011
https://www.rand.org/content/dam/rand/pubs/rgs_dissertations/2011/RAND_RGSD267.pdf

ちなみにDF-15は初期型およびA型の時点で弾頭重量をタクティカルトマホークのWDU-36通常弾頭相当まで減じることで中国本土から沖縄本島まで到達可能であり、B/C型は当初から沖縄本島を攻撃可能な射程を有する
また中国ロケット軍のDF-15保有数は350〜400発、ランチャー保有数は100基程度と推定されている

有事にはこうした弾道ミサイル攻撃に加えて大量のGLCMによる攻撃が行われるのはもちろん
それらミサイルへの対応で日米の防空戦力が疲弊したところに、東部戦区空軍から大規模なストライクパッケージが送り込まれ、SEADや残存した弾薬庫・燃料施設の無力化が行われると考えられる