>>141
>>大戦中の戦艦どうしの撃ち合いは直接狙うのではなく
まずここが誤解で当然直接狙って撃ってる
測距儀という巨大な双眼鏡のような距離測定装置(後にはレーダー)により距離や移動方向、速度を計測し、そのデータ(その他に気温、風向、砲の寿命など)を射撃盤という計算装置に入力
砲をどの角度でどの方向に向けたらいいかという数値を出力する
それに基づいて砲を発射するわけだが、波や砲撃の反動による揺れ、相手の艦の速度や移動方向を観測した時の誤差で必ず当たるとは限らない
そこで何度か試射を行い(普通は各砲塔ごとに1発)その弾着で立つ水柱を観測してどれだけ照準がずれているかを測り、それを元に修正を行う
これを何度か繰り返し、弾が手前(近弾)や向こう側(遠弾)ではなく、相手を挟み込むように落ちる(夾叉)したら正確なデータが得られたとし、以後は全砲塔からほぼ同時に撃つ斉射(サルヴォー)を行う
こうして夾叉を続けることができれば相手に命中する可能性が高くなる

砲撃戦で重要なのはこの試射から始めて夾叉に至るまでをいかに短時間で達成するかで、それは観測機器や砲の性能や精度、操作する兵員の技量、これまでの砲撃や訓練で積み上げた射撃データなどの高さや量が関わってくる