アメリカ サウジアラビア向けTHAAD用レーダー発注
https://otakei.otakuma.net/archives/2020072705.html
 レイセオンは2020年7月26日(現地時間)、アメリカミサイル防衛局から7基の
AN/TPY-2レーダーを総額23億ドル(約2430億円)で受注したと発表しました。
AN/TPY-2は弾道ミサイル迎撃システムTHAADのレーダーとしても知られ、今回の
契約はサウジアラビア向けの有償軍事供与の一部となっています。

AN/TPY-2は、Xバンド(8〜12GHz帯)を使用した移動式フェイズドアレイレーダー。
次世代パワー半導体の窒化ガリウム(GaN)を素子に採用したことで、従来より
コンパクトで高出力となっています。

 特徴は2つのモードで動作できること。前方配置モードでは弾道ミサイルの
発射時点から捕捉・追跡が可能で、THAADミサイルランチャーと連携したターミナル
モードでは、THAADミサイルを目標まで誘導します。複数のレーダーをモードを
変えて配置することで、きめ細かな弾道ミサイル防衛網が構築できます。