追い払うのかと思ったら、みんなしてグランドの隅の方に追い込んでいく。
普段車椅子の人が、車椅子バレーのネットをいつのまにか持ち出して投網代わりにしている。
あっという間に、バレーのネットが網代わりになりイノシシの動きを封じ込める。
「それが車椅子の人の動きか」
と思うぐらいの見事さ、パラリンピック出場可能。
網にかかって倒れこんだイノシシを、おじいさんたちが交代でゲートボールのスティックで殴る。
普段ベットで寝ているおじいさん達が、元気に駆けつけて殴り役を交代する。
警察が機動隊装備を持って駆けつけてきたときには、
すでにイノシシは息絶えていたので、とりあえず事情聴取。
と思っていると、警察官2人は、おじいさんたちの自慢話を聞かされるはめに。
警察官が気づいたときには、おばあさん達イノシシを解体している。
慌てて止めようとする警察官に、おばあさん達
「おまわりさんの分もあるでよ」
「おすそ分けじゃ、もって帰るか、汁にして食べていくか。」
狩猟法どうたらは言い出せず。
「老人ホームにイノシシ乱入」ということでさらに機動隊員6人登場。
おじいさんたちに
「そんなもん着とったらイノシシ倒せん」
と笑われて機動隊員退場。
結局、その老人ホームのイノシシ鍋になってしまったそうな。
まあ、イノシシは70歳以上のおじいさん16人程度の強さってことだ。

ちなみにその際、警察の要請で救急ヘリが万一に備えて
出動待機に入っていたのだが、この結論を聞いてあきれていた。