適菜:『Hanada』とか『WiLL』といった自称保守系雑誌に掲載されてる議論も
ルサンチマンの裏返しのものが多い。

自分たちが担いできた安倍晋三がポンコツであることや、
日本が傾いてきたことを認めたくないから、朝日新聞や近隣諸国を叩いて
温かい世界に閉じこもってるだけ。

一昔前に韓国で反日ブームがありましたが、
日本で発生した反韓・反中ブームも、レベルは同じです。
結局、自信を失ってしまったのでしょう。

山崎:それと、自称保守論客たちが安倍政権を擁護するのは、
商売のためという側面も大きいと思います。かつて保守派と言われた人たちは、
文学や文芸批評、哲学など自分の専門分野を持ってました。

だから時の政権を批判して政治雑誌から干されても、別に困ることはなかった。
それに対して、いまの自称保守派たちは専門分野がないから、
政治の世界で、受け入れられなくなると生活ができなくなるんですよ。
それから、彼らには政治雑誌に寄稿して
社会的に目立ちたいという思いもあると思う。

適菜:言論人の場合は、一度「安倍万歳」と言ってしまった以上、
いまさら方針転換するのは、格好悪いので、
欺瞞に欺瞞を重ねていくしかないのでしょうね。