参院選、自公とも3回続けて得票減 日刊ゲンダイDIGITAL

参院選で自公は改選過半数の63を上回る71議席を獲得し、
「与党勝利」とされているが、自、公とも得票数を大幅に減らしているからだ。
3年前の参院選で自民が比例で獲得したのは2011万票だったが、
今回は1771万票と240万票も減らしている。
堅固な集票組織を持つ公明も100万票減の653万票だった。
17年衆院選も含めれば、自、公とも、3回連続で得票を減らしている。
組織が弱体化しているのは明らかだ。
一方、野党は踏ん張っている。今回の立憲民主の791万票と、国民民主の348万票の合計は、
1139万票で、前回、民進党が取った1175万票とさほど変わらない。
共産は150万票減らしたが、他方、れいわ新選組が228万票を獲得。
議席を得た野党トータルの得票数では、2552万票から2510万票とほぼ横ばいなのだ。
今回、投票率が前回比5・90ポイント減の48・80%だったのに、野党は得票数をキープしているのである。
選挙区でも自民が大きな支持を得たわけではない。
今回、自民は74議席中、38議席を獲得したが、全有権者に占める得票割合(絶対得票率)は
わずか18・9%に過ぎない。2割の得票で5割超もの議席を得ているのだ。
自公の得票数がジリ貧の中、安倍首相は年末解散に踏み切れるのか。