マイケル・E・ガーバーは、多くの起業家が失敗している理由を
「職人」「マネージャー」「起業家」という3つの人格から説明しています。
成功できない起業家は、職人レベルの仕事しかしておらず
経営者としての思考も行動もできていないからだとガーバーは指摘しています。
経営者の多くは、職人としての仕事
例えば、美味しい料理を提供できればよいと考え、レストランを開業しますが
この職人型の起業では、成功はおぼつきません。
職人型の社長は、独立しただけで、ただただ自分のためだけに働いているのです。
料理をつくるのを楽しんでいるだけでは、ビジネスは成功しません。
真の起業家は、経営者が現場にいなくても収益を生みだす仕掛けをつくり
組織を成長させることを考え、成功を手に入れるのです。


職人型社長から脱却するために知っておかなければならない3つの人格についてお伝えしていきます。
マイケルE.ガーバーは、社長の中には、「起業家」・「マネジャー」・「職人」という3つの人格がいるといっています。
◎「起業家」の人格−変化を好む理想主義者
◎「マネジャー」の人格−管理が得意な現実主義者
◎「職人」の人格−手に職をもった個人主義者
3つの人格を理解したら、次にそれらをバランス良く使い分ける必要があります。ガーバー曰く、起業した人の中で
それが出来ている人はほとんどいないということです。
典型的なスモールビジネスの経営者は、10%が起業家タイプ、 20%がマネジャータイプ、70%が職人タイプです。
将来像を描き、一心にそこに近づこうとする起業家と、その暴走を 止めようとするマネジャーが争っていると、
いつの間にか職人が主導権を握り、ひたすらに目の前の仕事に追われているという状態に陥るのです。
起業家とマネジャーの人格が活躍の場を失えば、会社は行き詰まってしまいます。
職人は、決して主導権を握ってはいけないのです。