また、OECD(経済協力開発機構)の調査では、2019年の購買力平価ベースの平均賃金(年収)は日本が3万8617ドル、韓国が4万2285ドルだ。約40万円も韓国のほうが高いのである。
2015年に韓国が日本を上回って以降、やはり彼我の差は年々拡大しているのだ。

 なぜ、そうなったのか? 日本の賃金が20年以上も横ばい状態だからである。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、日本の一般労働者の2020年の平均月給は30万7700円で、2001年の30万5800円から1900円しか上がっていない。しかも、
2008年から2013年までは29万円台に下がっていたのである。