高度IT人材、富士通は最大年収3500万円へ

NECと富士通が人工知能(AI)人材の獲得に本腰を入れ始めた。AIやセキュリティー
などの技術の重要性が増す中、それらの高度な技術に対応できる人材(以下、
高度技術人材)の市場価値が急上昇している。企業は自社の採用活動を優位に
進めたり、他社からの引き抜きに対抗したりするために、高度技術人材に厚く
報いる新たな人事制度を模索している。こうした中、日本企業の中で際だった
動きを見せているのがNECと富士通だ。
NECは若手研究者向けに厚待遇の新人事制度を導入し、「20〜30代の社員9人
に適用した」(NEC)。一方、富士通は2020年度上期中に年収2500万〜3500万円
を提示できる新人事制度の導入に向けて調整中であることが、共に日経
クロステックの取材で分かった。