さてエジプトにおいて観光バスが狙われたようだ。道路沿いの爆弾が爆発したわけだが、規模からすると、おそらくイラクやアフガニスタンなどで使用された即席爆弾であろう。これを携帯電話の電波で起爆させるのである。

観光バスは実に狙われ易い。乗客に外国人観光客が多くを占める上に、バス自体の外装も目立つからだ。加えて近年の観光バスは車体が薄く窓が大きい傾向にあり、観光業にダメージを与えるには打って付けの存在だと言える。

対策としては、まず観光バスには乗らない事であろう。だがどうしても乗る必要があるなら通路側の席がよい。観光バスを狙う方法としては主に3つあり、これらの内2つからの生存を多少は高める事が出来るからである。

その2つだが、一つは外部からの銃撃であり、もう一つは今回のような道路沿いの爆弾である。もし通路側の席であれば車体と窓側の乗客が壁となり、弾がストップする可能性が少なからずある。爆弾やガラス片も同様であろう。

一方でロンドン同時多発テロのように、バスの車内に爆発物が仕掛けられた場合はお手上げであろう。この時犯人は二階建てバスの二階部分に爆弾を置いており、もし一階の中央部であれば、より犠牲者が出たであろうケースだ。

近年ロンドンでは各所に防犯カメラが急増しており、これが犯人逮捕に繋がるケースが多い。ロンドンの凄いのは権限が大きい上にネットワーク化が進んでいる為、民間の防犯カメラとも、いち早く連携が出来る点であろう。

一方日本ではいくら民間のカメラに協力を要請しようが、店舗が休業日であればどうしても遅れを取ってしまう。つまり高飛びされる危険性があり、逃亡される可能性が大きくなるのだ。今後のネットワーク化が決め手であろう。