これ、読んだんだけど面白かったわ。

軍事研究 2017年4月号 軍事ライター 文谷数重
また、B型であっても敵国軍事力を圧倒できる。F-35は新世代機であり、F-22を除き対等に戦える
戦闘機は存在しない。艦載戦闘機J-15、Mig-29K、ラファールは全て旧世代機である。陸上戦闘機
と比較しても同じことだ。ロシア最新のSu-35も旧世代機にすぎない。
もちろん中露も新世代機を作ろうとしている。PAK FA、J-20、J-31がそれだ。だが、実用化はまだ
先であり、完成度もおそらくF-35には及ばない。…

現段階でF-35Bを超える艦載機は存在しない。現用機F/A-18では世代差から太刀打ちできない。
更新する艦載型F-35Cにしても、ほぼ優劣はない。航続距離は多少伸びるが、質的隔絶ではない。
むしろB型のメリットが大きい。母艦を選ばないこと、自動化により離着艦訓練を大幅に減少できる
といったものだ。今後も在来型の艦載機が巻き返す兆しはない。…

制海艦登場は同時に中露艦隊戦力を陳腐化させる。F-35を搭載した軽空母の登場は、中露海軍
の象徴である空母戦力を旧式とし、一気に色褪せた存在に引きずり下ろす。特に中国は海軍増強
の面目を失う。仮に日豪が制海艦によりF-35Bを運用した場合、中国海軍の優越を誇示した中華
空母の威信財政効果は一晩にして喪失してしまう。中国艦載機はF-35に太刀打ちできない。J-15
は旧世代機である。しかも、CTOL機のスキージャンプ運用の不利を持つ。これは燃料や兵装搭載
量を制限されれるだけではない。離着艦間隔も間延びとなり、発艦に時間がかかることも含めたも
のだ。…