イタリア議会選 “EU懐疑”の新興政党が大幅議席増か
3月5日 11時53分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180305/k10011352001000.html

イタリアで行われた議会選挙は開票が続いていて、ベルルスコーニ元首相などが率いる「中道右派連合」が最大勢力となる
勢いを見せる一方で、EU=ヨーロッパ連合に懐疑的な新興政党も大幅に議席数を伸ばすものと見られ、
EUの新たな不安定要因になりかねない情勢です。

4日、投票が行われたイタリアの議会選挙は、日本時間の5日朝から開票作業が行われています。

イタリアの公共放送「RAI」は、日本時間の午前11時現在の出口調査や独自の集計に基づく議会下院の予想得票率を発表し、
大型減税などを掲げるベルルスコーニ元首相や、厳しい移民規制を掲げる政党「同盟」のサルビーニ書記長などが率いる
「中道右派連合」が36.4%で最大勢力となる勢いだと伝えました。

一方で、既成政治の打破を掲げEUに懐疑的な立場をとる新興政党の「五つ星運動」も32.4%と、現在の2倍以上に
議席数を伸ばす勢いです。

これに対し、親EU派のレンツィ前首相が率いる与党・民主党を中心とした「中道左派連合」は22.9%にとどまり、
大幅に議席数を減らす見通しです。

ただ、いずれも単独で議会の過半数を獲得するのは難しく、今後は「中道右派連合」を軸に連立協議が行われるものと見られます。

選挙の結果を受けて、政治が長期にわたって混乱したりEUに懐疑的な政権が発足したりすれば、EUの新たな
不安定要因ともなりかねず、今後の展開に内外の強い関心が寄せられています。
-----

イタリアは右派勢力が躍進で、右寄りの連立政権が誕生しそうですね。
一方ドイツは、大連立政権が誕生で、右派AfDが最大野党に。