【就職】中高年化する氷河期世代… 40代のSNEP(ひきこもりニート)増加が止まらない 売り手市場で20代SNEPは大幅減
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正社員になる機会は新卒時:日本特有の雇用システム

春、東京の地下鉄に乗っていると、季節の風物詩とでもいえるような光景を目にする。真新しいスーツを着て
、真剣にスマートフォンや何かの資料を見つめている若者たちの姿だ。それは3月に学校を一斉に卒業し、4
月から会社で働き始めた入社一年目の若者だったりもする。だが、もっと初々しいのは、来年の入社を目指
して就職活動に懸命に取り組んでいる現役の大学生たちである。 彼らが来ているスーツを日本では「リクル
ート・スーツ」という。色やデザインに目立った自己主張はない。自分が扱いやすい人間であるのを会社に証
明するかのようである。 大学生が熱心かつ従順に就職活動に取り組むのには理由がある。卒業後の最初
の就職がどうなるかによって、その後の人生は大きく左右されることが、よく知られているからだ。
背景には、日本特有の雇用システムがある。日本の企業は、学校卒業直後の若者を正社員として採用し、
(特に男性について)長期に渡って育て上げるのが一般的と考えられてきた。会社に手厚く育てられた正社
員の男性は、社内でのスキルアップに応じて収入も増える年功的な賃金を享受することができた。
ただ言い換えればそれは、新卒社員のために会社が用意したレールに乗れなかった人々には深刻な境遇
が待っていることを意味する。正社員になる機会が新卒時に集中するため、そのチャンスを逃せば、その後
に正社員になるのは容易でなく、仕事も生活も困難が続くことになる。

我が党と小泉の成果がこれ