定年退職したのに年収1500万円!? 中国の自動車メーカーに転職した日本人に聞いた驚きの現状

高待遇で転職、再就職した日本人技術者たちは、どんな風に働いているのだろうか?
中国の自動車メーカーで働く日本人技術者達に話を聞いた。

40台後半で日本の自動車部品メーカーから転職したKさん
「中国の自動車メーカーA社に転職したきっかけは、日本のネット求人誌に募集が出ていたからです。
条件はすごくよかったですね。当時の私の年収が800万円位で、
A社の条件は15年以上の経験で1200万円(手取り)で、
外国人技術者専用のマンションも用意してくれました。
そのマンションには私の他に日本人技術者が数名、あと、ドイツやアメリカ、イタリアなど様々な国の技術者が住んでいますよ。

私は中国語ができなかったのですが、専用の通訳も用意してくれました。
英語はTOEIC800点位で日常会話には困らない程度でしたが、英語を仕事で使うシーンはあまりないですね。他国の技術者と話すとき位です。
転職して7年経ちますが、自分の能力が正当に評価されて十分な報酬も得られてとても満足しています。」

日本の自動車メーカーを定年退職後に再就職したSさん
「すでに中国の自動車メーカーに再就職した先輩からの紹介で私も同じ会社に行きました。
子どもたちは自立していましたので、家内と二人で第二の人生を中国でスタートしました。
60歳で定年退職しても、まだこんなに私の経験や能力を高く買ってくれる会社があるのだということに驚きましたね。
900万円だった年収は1500万円になりました。

今働いている会社には日本人技術者が100名以上在籍しています。
もちろん日本だけではなく、世界中から様々な分野の技術者が来ていて、
職場はエネルギーに満ち溢れています。
中国市場だけではなく、グローバル企業としてどんどん世界に出ていく車を開発しているので、それぞれの市場に合わせて世界各国の技術者が集まってきていても不思議ではないですね。
技術の流出とか、秘密を聞き出すとか(笑)もうそんなレベルではないんです。
中国車メーカーが日本にR&Dセンターを作って、日本人技術者と共に研究開発を行うケースも増えていますね。」