中国の月面基地模擬実験

月に人類を送るという野望を掲げる中国で、
月での生活の模擬実験に参加した学生たちが110日間の隔離生活を終え、「月面基地」から退出した。

国営新華社(Xinhua)通信はウェブサイトで、月面で直面するであろう状況を想定し、
かつ自給自足の環境を整えた滞在施設から、実験参加者らが施設内で栽培した野菜を入れた容器を手にして姿を現す様子を伝えた。

このグループが滞在したのは北京航空航天大学(Beihang University)の構内に設けられた160平方メートルの実験施設「月宮1号(Yuegong-1)」。
滞在はこれが2度目で、前回は60日間だった。

その間にも同施設では、学生4人の別グループが200日間連続で生活していた。
参加者たちは、宇宙での長期間の任務をシミュレーションするため、外界から支援を一切受けず、密閉された実験施設で暮らした。

この施設では人間の排せつ物をバイオ発酵によって処理し、その副産物や肥料を使って穀物や野菜の栽培が試験的に行われていたという。

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