法務省が特別機動警備隊 災害や暴動、テロに対応
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44699620S9A510C1CR8000/
法務省矯正局が、災害や暴動、テロの発生時に、刑務所など矯正施設の警備や地域支援を担う
「特別機動警備隊」を発足させたことが同省への取材で分かった。
隊長を含む計56人の隊員を東京拘置所(東京都葛飾区)に配置。必要に応じて全国各地の現場に向かう。
常設の警備隊を創設するのは初めてという。

刑務所などの警備は通常、各施設所属の刑務官が当たる。
ほかに各施設から選んだ計610人に、全国8カ所の矯正管区に所属する警備隊への兼務辞令を出しているが、
緊急事態に対応しにくい側面があった。
海外では刑務所がテロの標的になった事例があり、2020年東京五輪・パラリンピックを控えて警戒を強化する必要があるほか、
災害時に刑務所を避難所として活用するケースも多くなると想定されていることから、
機動性の高い常設の警備隊が必要だと判断。4月1日付で発足させた。
隊員は通常の刑務官の仕事から離れ、特別機動警備隊の業務に専念。
事態によっては拳銃や催涙弾も所持し、暴動制圧や犯罪捜査に当たる。
武力攻撃事態法に基づく警報などが出た場合は全隊員が参集する。

特別機動警察隊、略して特別機動警察隊