メキシコで米国籍の一家9人殺害 敵対勢力と間違われ? トランプ氏「麻薬組織との戦争の時だ」
6時間前 国際 米州
https://www.sankei.com/world/amp/191106/wor1911060017-a.html

 【ニューヨーク=上塚真由】米国との国境に近いメキシコ北部で4日、米国籍を持つ末日聖徒イエス・
キリスト教会(モルモン教)系信徒の一家が武装集団に襲撃され、子供6人を含む9人が死亡する事件が
起きた。一帯は暴力事件が多発している地域で、対立する麻薬組織と間違われて殺害された可能性が
あるという。
 トランプ米大統領は5日、ツイッターで「メキシコは、米国の支援で麻薬組織との戦争を行い、一掃する
ときがきた」と強調したが、メキシコのロペスオブラドール大統領は記者会見で「外国の干渉は必要ない。
戦争は最悪だ」と拒否した。両首脳はその後、電話会談を実施し、ホワイトハウスによると、トランプ氏は
犯人を処罰するための支援を申し出た。
 米メディアなどによると、モルモン教徒系の一家は米国とメキシコの2重国籍で、メキシコのソノラ州に
居住。3台の自動車に分かれて移動中に、待ち伏せしていた武装集団に襲われた。武装集団は発砲
した上、ガソリンをかけて自動車を燃やしたという。犠牲者は女性3人と子供6人で、子供のうち2人は
1歳未満の乳児だった。けが人も出ているという。
 メキシコの一部地域は治安の悪化が深刻となっており、ロイター通信によると、今年1〜6月ですでに
約1万4600件の殺人事件が発生。麻薬組織の撲滅など治安対策が不十分としてロペスオブラドール
政権への批判があがっている。


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