本書で実名をあげて紹介されているのはビル・ゲイツ、
チャールズ・ダーウィン、キルケゴール、ダ・ヴィンチ、ジョージ・ルーカス、
本居宣長、チャーチル、アンデルセン、チューリング、
アインシュタイン、ウィトゲンシュタイン、グラハム・ベル、
西田幾太郎、ガンジーなど多様だ。
全員がアスペルガー症候群だと断定しているわけではないのだが、
タイプ別に分類するとそれを疑うことができるというものだ。
すべての身体的障害と精神的障害に共通するのは、
それぞれの人の障害の程度が細かく異なるということだ。
重大な心身障害を複合的に抱えているひともいるし、
軽い障害だけでその障害以外は健常者よりも優れているという人もいる。
線引が非常に難しいのだ。逆にいえばどこかに線を引いてはいけないのである。
アスペルガー症候群はそのことを良く理解できる精神疾患だ。
障害もある意味で個性であるという社会になることが望ましい。
差別も区別も分離もするべきではない。
その第一歩は案外この症候群などの理解から始まるのかもしれない。
ちなみにボクの手の指は薬指が人差し指より圧倒的に長い。
このタイプの人はSタイプの脳を持っているという。
Sタイプ脳とは男性に多く、システム化の能力が高いという。
反対はEタイプ脳は女性に多く、共感する能力が高い。
アルペルガー症候群を包括する概念である自閉症スペクトラムを持つひとは、
Sタイプよりさらに極端なSタイプ脳であることが多いという。
妊娠中に男性ホルモンのテストステロン濃度が高かったことを反映しているらしい。