政府、新技術・インフラ防衛に本腰 安保局「経済班」始動
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200401-00000094-jij-pol
【時事通信】
 政府の外交・安全保障政策の司令塔を担う国家安全保障局(NSS)の「経済班」が1日、約20人体制で始動した。

 経済安保の専門チームとして、機微に触れる技術の流出防止や重要インフラの防護に本腰を入れる。
世界で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症についても、「安全保障上の緊急事態」と捉えて戦略的な対応を探る。

 経済班を設置した背景には、米中貿易摩擦や次世代通信規格「5G」の整備をめぐる覇権争いなど、経済問題が外交・安保に密接に関わる事例が増えたことにある。
従来の縦割りでは対処が難しいと判断。昨年10月に班開設に向けた準備室をつくり、体制を整えてきた。

 経済班には経済産業省出身の審議官1人と総務、外務、財務、警察各省庁から1人ずつ計4人の参事官を配置。
サイバーセキュリティー対策や外国企業の対日投資に関する審査の強化、外国人留学生を受け入れる際のチェックの徹底、大学や研究機関が保有する先端技術・情報の海外流出防止などに取り組む。