アゼルバイジャンとアルメニア 戦闘で90人以上が死亡
NHK 2020年9月29日 7時04分

旧ソビエトのアゼルバイジャンとアルメニアの係争地をめぐる大規模な戦闘は、28日の夜も続き、これまでに民間人を含む90人以上が死亡しました。
戦闘のさらなる拡大が懸念される中、アルメニアの同盟国・ロシアと、アゼルバイジャンの友好国・トルコの動向が今後の焦点となっています。

旧ソビエトのアゼルバイジャンとアルメニアは、アゼルバイジャン西部に位置し、アルメニア系住民が多いナゴルノカラバフ自治州をめぐって30年以上
対立してきました。

27日に再燃した大規模な戦闘は28日の夜も続いて双方あわせた死者の数は、民間人11人を含む95人以上に上り、戦闘の更なる拡大が懸念されています。

今回の事態を受けて、アルメニアの同盟国、ロシアのペスコフ大統領報道官は28日、
「すべての当事者に最大限の自制を求める」と述べて双方に自制を呼びかけました。

一方アゼルバイジャンの友好国、トルコのエルドアン大統領は、「アルメニアがアゼルバイジャン人の土地から直ちに撤退することで平和が訪れる」
と演説して、アゼルバイジャンを支持する姿勢を示し、アルメニア側が反発しています。

ロシアはアルメニアに、トルコはアゼルバイジャンに大きな影響力を持っていることから、その動向が今後の焦点となっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200929/k10012639161000.html