将棋の里見香奈さん、奨励会を退会へ 年齢制限で
2018年2月18日19時23分
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 将棋のプロ棋士養成機関「奨励会」の最終関門にあたる三段リーグに所属し、女性初の棋士を目指してきた里見香奈さん(25)が、
18日の対局で連敗し、年齢制限のため奨励会の退会が決まった。
 里見さんは島根県出雲市出身。2004年に女流棋士としてデビューし、女流タイトルを31期獲得。
現在、六つの女流タイトル戦のうち五冠を持っている。
 一方、男性だけだったプロ棋士になることも目指し、11年5月に奨励会編入試験の1級に合格。
13年12月に女性として初の三段となった。だが、体調不良を理由に14年3月から12月まで休場。
15年10月から三段リーグに復帰したが、過去4期は負け越していた。
 里見さんは18日、第62回三段リーグの15、16回戦で連敗。今期のリーグ成績は7勝9敗となった。
たとえ3月4日の三段リーグ最終日の17、18回戦で連勝しても勝敗は9勝9敗にとどまるため、年齢制限から退会が決まった。
 奨励会を経て棋士になる以外に、今泉健司四段(44)のようにプロ公式戦で好成績を挙げ、プロ編入試験を受験する道もある。
(以下略)