まあ、今日は封じ手▲5三馬としておいて、明日に千日手にするかどうか、打開する手を考えてもよし
そういう選択肢があるだけ、豊島先生有利なのでは?
https://mainichi.jp/oshosen-kifu/180314.html
飯島七段は千日手の可能性が高まってきたのではないかという。「現局面を整理しましょう。
まず▲3五歩は△同歩▲同馬に△4六歩で先手が選びにくいと思います。
先手としては後手から△6六銀と△4六歩▲同歩△同銀の4筋突破を見せられていて、忙しいといえます。
先手は次に△6六銀と歩を取られてしまうと、△4四角と打たれて馬を消される狙いが生じます。
先手は馬を消されると△3五歩の桂頭攻めが厳しいです。
▲5三馬は△6六銀に▲5四馬とすることで、▲6五馬から銀を捕獲する順を見ています。
▲5三馬に△4三金は▲8六馬と引いておき、△3五歩に▲2四歩で先手がよくなります。
以下△3六歩▲2三歩成△3七歩成▲3二と△2八と▲4一と。と金の向かう方向がいい先手が有利です。
▲5四馬を防ぐには△5一飛ですが、▲2六馬と戻るしかありません。
千日手歓迎の後手は△4一飛と戻りますが、元の局面に戻ってしまいます。
先手は馬を作ってうまく指していたと思いましたが、いつも間にか忙しい局面になっていたんですね」(飯島七段)

17時18分、豊島のこの一手の考慮時間が1時間に。両者とも約3時間30分ずつ消費している。



■Twitter解説■
青嶋未来五段>△5五銀と動きました。△6六銀と△4六歩▲同歩△同銀の両狙いです。先手は3七桂が負担になる展開は避けたいところです。

ここで(1)▲7七銀右△4六歩▲同歩△同銀は3七桂を狙われる展開になるので先手が嫌です。
(2)▲5三馬は△5一飛▲2六馬△4一飛で千日手です。
(3)▲3五歩はどうでしょうか。△同歩▲2四歩△同歩▲3五馬の展開です。
桂頭はお互い弱点ですが、先手は馬が守っているのが大きいです。
ただ▲3五馬に△4六歩▲同歩△同銀があるので簡単ではなさそうです。(先手やや有利)