”豊島の簡潔で鋭い読み”
これが、豊島の強みでもあり、弱点でもある
渡辺明と羽生の終盤の読みは、もっとどろどろして深い

詰めろ逃れの詰めろ
打ち歩詰めによるしのぎ
最善ではないが、難しい選択を迫る局面に誘導する技
渡辺明 VS 羽生のタイトル戦終盤は、これらによるねじりあいの連続
それを制した者が、タイトルを取っている
https://book.mynavi.jp/shogi/products/detail/id=68027
トップ棋士の感覚 〜イメージと読みの将棋観〜
渡辺明、 郷田真隆、 森内俊之、 久保利明、 広瀬章人、 豊島将之
発売日:2015-07-25

販売元:マイナビ出版

本書は将棋世界の看板連載「イメージと読みの将棋観」のうち渡辺明、郷田真隆、森内俊之、久保利明、広瀬章人、豊島将之の6人で行われた期間のものを書籍化したものです。

厳選された46テーマを収録、さらに4手目△8八角成や中飛車左穴熊など、連載後評価が変わったテーマについては、当時の6人の見解に広瀬章人八段による現在の視点が追加されています。

各テーマ図の形勢判断やその後の指し手について全員の意見が一致するのもすごいですが、やはり面白いのは意見が割れたとき。それぞれの将棋観、大局観を垣間見ることができます。

渡辺の瞬発力、森内の丁寧な読み、郷田の早さと正確さ、久保の職人芸的な振り飛車、広瀬のバランス感覚、豊島の簡潔で鋭い読み。
「宗英名人、若き日の佳局」から「大山康晴の金」「中原?米長、名人戦史に残る熱戦」そして「菅井新手をどう見る?」まで。江戸時代から現代の最前線までに現れた興味深すぎる局面に対して、スター棋士6人が自らの見解を披露します。