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2017年12月28日 (木) 18:00
崩れ落ちた中学生棋士 深浦康市九段ー藤井聡太四段:第3期 叡王戦本戦観戦記

公式戦では初対局だが
 両者は前述したAbemaTV「炎の七番勝負」でも対戦している。結果は藤井が相矢倉のねじり合いを制した。放送をご覧になった方は記憶に残っていることと思うが、感想戦での深浦の表情に鬼気迫るものがあった。後輩に脅威的な読み筋を明かされて、公式戦さながらの悔しさをにじませていたのである。

 深浦はその対局の半年前、名古屋出張の際に藤井と練習将棋を指す機会があった。その将棋は深浦が貫録を示したが、翌年(今年の10月)の名古屋遠征では連敗を喫したのだという。公式戦では本局が初対局となるが、水面下では負け越していた。
 深浦が対局前のインタビューで「トップ棋士と対戦する心構えで戦う。自分の持てる力を精一杯出したい」と語っていたのは謙遜でもなく、藤井の新人離れした実力を、身を持って知っていたからにほかならない。流行形を主軸に戦う深浦が立ち上がり早々に趣向を凝らしたのが何よりの証拠といえるだろう。