振り返ると、加藤との最後の対局は大山65歳加藤49歳のときのA級順位戦で大山の勝ち、米長との最後の対局も順位戦で68歳大山の勝ち、谷川とも米長と同じ順位戦で大山の勝ちと、老いてなお強しであった。

1991年9月24日天王戦で20歳の羽生に68歳の大山が勝利したのが最後の羽生&大山戦となった
この134手の対局で大山の悪手は詰みを見逃した一手のみ
羽生が50年に一人の逸材なら大山は百年に一人の逸材というほかない
大山68歳の天王戦は、段位別予選の九段戦で森、米長、南を破り本戦進出、本戦で羽生に勝ち準決勝で村山聖に負けて終わった。
翌年69歳の天王戦九段戦3回戦は中原との対局となりは中原の勝ちであった
そして、これが中原との最後の対局になった。
中原との生涯対局は161局、大山55勝、中原106勝だった。24歳も離れた棋士とこれだけの対局数を記録した棋士は後にも先にも大山のみであろう