横から口出しする
30年以上前になってしまう話だが、特に得意な戦法をもっていたわけではない
詰将棋から入ったクチなので終盤には自信があって街の道場で自称初段から始めて三段まで行った
序盤にどんな将棋を指していたか覚えていない
終盤だけならプロにも負けない自信があった

当時は有段者でも定跡を詳しく研究している人はいなかったのではないか
どうせ、定跡通りの展開にはならないから、定跡の研究に力が入るわけがなかったのだ
だから、相居飛車の本格的な棋書は出しても売れないと見られていたはずだ

振り飛車も力将棋かハメ手戦法まがいが多かったように思う
本屋に並ぶ定跡書は対振り飛車のものがほとんどだった
振り飛車の立場から書かれた定跡書なるものはほとんどなかった
それなのにアマ強豪には振り飛車党が多かった

で、将棋というものは中盤とか終盤とかの棋力が重要で、同等の棋力なら序盤の研究量が多いほうが有利だというだけにすぎない
俺は初段程度の相手なら二枚落で勝てる自信があるし、級位者相手なら四枚落で勝てる
初段での定跡通など底が知れているから序盤偏重の傾向は改めたほうがいい
10数手の詰将棋すら苦手な人間は、いくら序盤を勉強しても強くなれないよ