今も昔も棋界が若手中心に変わってきたという事実はない
囲碁やチェスなら30代になると20代に勝てなくなるかもしれないが将棋は違う
将棋は終盤力が重要だから、その資質が抜きん出ていれば30代、40代でもトップを走り続けることができる
逆に終盤力が抜きん出ていないと天下は短期で終わってしまう
得意の戦法だけで28連勝、22連勝はできても1年ともたないし、タイトルを保持するのは2期が限度となる
花の55年組も結局残れたのは終盤力があった谷川と高橋だけだった
あとの棋士は名人挑戦は一度もなかったし、A級在位も短かった
こうした現象はこれからも何度も繰り返される
これから序盤技術ではますます差をつけられなくなる
ソフトで丸裸にされてしまうからだ
つまり、全盛期に中盤力と終盤力で飛び抜けていた大山が史上最強だ