男女混合で行う競技には、競艇(モーターボートレース)がある。基本的には男女
同一条件だが、完全に同じではない。
競艇は選手の体重が軽いほうが有利なので、無理な減量により選手が健康を害する
ことを防ぐために最低の重量が定められている。
男子は51s、女子は47sを下限とし、この重量に満たない体重の選手は、下限に達
するようにオモリをボートに載せることになっている。

男女で重量の差があるのは女子にハンディキャップを与えようという意図ではなく、
純粋に体格の差からきているものと思う。しかしこの4s差は大きく、中堅の男子が
トップの女子に勝つことは難しくなっている。

競艇の女子選手は30年以上前から存在していた。当時は人数も少なく、男子に交じって
一般レースと呼ばれる格の低いレースをちょこちょこ走る程度だった。現在の、JRAの
女性騎手のような存在だったと思う。
今は女子選手の数も増え、男子相手に女子が勝っても全くニュースにならない。レディー
スチャンピオンとか賞金女王決定戦とか、女子のみを集めた大レースも行われている。
それで舟券が売れるのだから興行としても成功しているということだろう。

女子選手で賞金王決定戦とかモーターボート記念とか、SGといわれる最高峰のレースに
優勝した例はまだない。 「いいところまで行った」女子は何人かいたと記憶する。