昔から初手▲7六歩に対する2手目△8四歩といえば
矢倉でも角換わりでも先手の得意な戦型を受けて立つ格調高い王者の一手と呼ばれていたが
実際は▲7六歩△8四歩▲2六歩に△3四歩と指す人がプロアマ問わず少なくない
これは「後手矢倉を持ちたかったが角換わりを目指されたので拒否して横歩に誘導した」か
「▲7六歩△3四歩▲7五歩の石田流を拒否したくて△8四歩を突いた」か
あるいはその両方であり、とても先手の得意な戦型を受けて立つ態度ではないし
そもそも2手目△8四歩を王者の一手とすること自体が怪しかったのではないか?