レーティング1700台の多くの若手が8勝2敗とかでもC2から昇級できず、
(藤井なんてC1で9勝1敗でも昇給できず)、
一方でカド番繰り返す弱体大関みたいなベテラン勢が上位に居座る順位戦は、
時代遅れ過ぎる欠陥制度。

かと言って1発勝負トーナメント連勝して、高見vs金井のタイトル戦や、
本田の棋王挑戦みたいなのも、短期的な勢いに左右され過ぎ、偏り過ぎる。

全体としては、十段リーグはトーナメント形式(2敗失格制)の竜王戦になり、
棋聖戦も純粋トーナメントになり、棋王戦の2敗失格制もベスト4以上に限定され、
叡王戦も完全トーナメントで3番勝負もなくなり、王座戦も純粋トーナメント、
古参タイトルの王将・王位はリーグ戦有るけど、棋士が170人超えた今では、
ほとんどはトーナメント段階で消えるし、朝日杯も一時は5番勝負だったのが完全トーナメントになり、
どんどんトーナメント偏重になって、有力棋士でも1敗もできない棋戦が多く、
藤井ですら、5年経っても未だに「2回しか」タイトル挑戦できていない。

将棋界全体でみれば、順位戦の既得権益型の棋戦よりも、
トーナメント勝ち抜き型の1発勝負型の棋戦が主流になってきたともいえる。

順位戦の(棋士側はともかく)世間的価値は相対的に下がっている。
A級1期とタイトル(名人・竜王以外)の選択でも、
タイトルのほうが世間的注目度は上だろう。