羽生の実像に迫るC

確かにタイトル獲得通算99期は偉業だが25歳からの20年間に獲れなかったタイトルが80ある(獲得は60)
負けた棋士は羽生を褒め称えるしかないだろうが、得てして虚像はそうした理由で生まれるものだ

大山は25歳からの25年間で逃したタイトルは16しかない(獲得は55)
大山はあまりにも強すぎるので「盤外戦術を駆使しているから勝てた」とまで言われた
逆の作用だが、これも虚像にほかならない
タイトル戦の勝利が盤外戦術のおかげならタイトル戦でない棋戦でなぜあれほど勝てたのか説明がつかない
A級棋士相手に勝率9割もまれでなかったのだ
60歳過ぎてからですら棋戦の予選では谷川や羽生と同年代の棋士を相手に勝率9割だったのが大山の実像であろう

羽生に負けた棋士と違って部外者はクールな見方も可能だ
もし、羽生の前に青年升田、青年大山がいたらどうだったか
おそらく10期すら獲得できていなかったのではないだろうか