大山さんが全部仕切っていた時代ですから可能だったこと。今日では考えられない
盤外戦術もやり放題だった。
対局者が投了していないのに、記録係の隣に座っている観戦記者と雑談を始めて、
相手の敗着手の解説を始めるという傍若無人ぶりだった。自分が一手指すたびに、
相手の考慮中に雑談するというのも大山さんの得意技。

また、二日制のタイトル戦では、対局相手と観戦記者に徹夜マージャンを強要して
おいて、自分は、早い時間に寝てしまうという手も良く使った。

そういう理不尽な行為に対して、誰もクレームを付けられる人はいなかったのが
大山時代なんですね。