朝目覚めたら、参毎道くんの顔が目の前にある。
「ん〜おはよう……昨夜けっこう酔いが回っとったようやけど具合大丈夫?」
「うん、おかげさまで。ありがとう」
「それならよかったわぁ……ん?どうしたん?」
「いや……昨夜のこと、夢じゃないんだなって……」
「ほんまやなぁ、なんか幸せすぎてふわふわして夢みたいやけど、夢ちゃうんやなぁ」
そんなやり取りをした途端に双方照れてしばし無言になり見つめ合い、しばらくして双方照れながら微笑み合う。
「……朝ごはん、何食べたい?」
「ん〜……才たろうくん作るものみんな美味しいから迷うなぁ。昨日みたいな感じいいなぁ」
「じゃ、あんな感じで何か作るわ」
「やったぁ〜ありがとう」
朝ごはんを食べながら他愛もない話。でも、今までと何かが違う。今までより落ち着くような、もっと甘酸っぱいような……。そんな時間を過ごすうちにあっという間に彼が東京に帰る時間になり駅まで送る。
「あ〜これからいわゆる遠距離恋愛かぁ。参毎道くんに会いたくなったり何かあったら飛んでいきたいわぁ」
「もう、そんなこと言って〜才たろうくん対〇たくさんあるんだから無理に来ちゃダメだよ?それで才たろうくん調子崩しちゃったらいやだし。俺もなかなか会えないの淋しいけど、会えない間に俺も才たろうくんみたいに強くなれるよう頑張らなきゃだし……ん?急に真顔だけどどうしたの才たろうくん?」