こうしてお互いを称えあえるようになる間に、ただでさえなかなか会えない二人がますます会えない事態が起きた。でも、連絡は取り合えるしオンライン会議ツールもある。
「こうやってオンライン会議できるもの考えてくれた人に感謝やなぁ。おかげで参毎道くんと実際には会えなくても顔見ながら話せて淋しさは半減や」
「俺も。また早く会えるようになりたいね。会えるようになったら、俺……」
「ん?」
「ううん、なんでもない」
「なんや、気になるわぁ〜」
「ん〜……今度会えたら、ギュッとしたいし、ギュッとして欲しいな……なんて」
「……」
「……才たろうくん?」
「いやぁ……あまりに可愛すぎて悶絶しとった」
「びっくりしたぁ!引かれたかと思ったじゃん!」
「引くわけないやん。俺だって毎日早く会ってギュッとしたいって思っとるんやから」
「さ、才たろうくん……」
「はよ会いたいなぁ」
「うん……あ〜!なんか恥ずかしくなってきた!またね!」
照れてオンラインを切る時の参毎道くんの真っ赤な笑顔に俺はひとり悶絶。
いつかまた直接会える日までこんなふうに何度も悶絶させられるんやろなぁ。 END