渋る桐谷さんにスタッフは買取業者の男性に「だからそんな(購入意思がある)人は居ないんですよね」と質問し、男性も「いないんです」とバッサリ。そして「買う人もいないんですよ。欲しい人もいない。だとしたら、捨てるしかない。何故ここに存在しているのか」と迫る。
続けて「僕は質問しますよ。捨てますか?」と回答を求める。桐谷さんは「う〜ん。決断がつきませんね」と首を縦に振らない。
イラ立っているようにも思えたスタッフは「なんでですか。これ以上ない簡単な問題じゃないですか。誰も欲しくない、桐谷さんも読まない。価値がない。部屋を圧迫している」とまくし立てる。それでも桐谷さんは圧力に屈せず、捨てる決断をしなかった。

スタッフが将棋雑誌を「価値がない」と決め、半ばゴミ扱いして捨てるよう迫ったことに、将棋に詳しい視聴者は「酷い」「値段がつかないから価値がないなんてありえない」「当時の棋譜や情報が載ってるし、読みたい人はいる」と憤りの声が上がる。
また将棋の知識がない視聴者からも「ああいう言い方は酷い」「なぜ、捨てたくない気持ちを理解しないのか」「即断を迫るのはおかしい」と指摘する。ただし「物が捨てられない人はあんな感じ」「決断しないとダメ」という声もあった。

放送後、Twitter上では将棋ライターを名乗る男性が「私が全て引き取ります。電話してお約束していただいた」とツイート。事実なら、「価値を理解する第三者が保管してほしい」という桐谷さんの意思が叶えられたことになる。
ネット上では価値を理解する人も多かっただけに、「値段がつかない」という理由で昭和20年代からコレクションした雑誌を「価値がないもの」と判断し、捨てるよう迫った『夜ふかし』スタッフに一部から批判の声が相次いでいる状況だ。