将棋のソフト研究は命懸け!

いま囲碁界で起きている”人間とAI”の関係──
「中国企業2強時代」「AIに2000連敗して人類最強へと成長」
将棋界とは異なるAIとの向き合いかた
https://originalnews.nico/299273/2

──少し話は変わりますが……囲碁の先生からご覧になって、将棋界はどう見えますか?

大橋:AIから学んでいる歴史は、将棋のほうが5年くらい早いと思うんです。

──将棋ソフトのほうが、人間を超えるのが早かったですからね。

大橋:

将棋のほうが研究が勝敗に直結するのは、同じ棋士として大変そうだなと。
研究通りにお互いノータイムで終盤まで突入して、
しかも研究の差で決着がついてしまうことすらあるじゃないですか。
囲碁は研究通りにならなくても、致命傷にはならなくて。
だから将棋の先生のほうが、研究には命懸けという面があるんじゃないかと……。

──ゲーム性もあって、将棋は確かに囲碁よりシビアな感じはありますよね。
一手でも間違えたら負けますし……。
それもあってか、囲碁の世界はゆったりして見えます。
囲碁には椅子対局がありますよね? あと、トイレ休憩があると聞いたことがあるんですが。

大橋:時間を止めてトイレに行くことはできます。ただ、相手の手番じゃないと時間は止められません。

──なるほど! それなら不公平じゃないですね。